誕生月にくる「ねんきん定期便」の目的
ねんきん定期便の目的は下の3点かと思います。
- 加入期間や納付状況等を知らせることで年金制度の理解と信頼を向上させること
- 年金の記録に誤りがないかを確認してもらう
- 年金見込額で将来設計の参考にしてもらう
「ねんきん定期便」は、保険料納付の実績や将来の年金給付に関する情報をわかりやすい形でお知らせし、年金制度に加入していることや年金給付と保険料負担の関係を実感いただき、現役世代、特に若い世代の方に年金制度に対する理解を深めていただくことにより、国民の年金制度に対する信頼を向上させることを目的としてお送りしているものです。
日本年金機構より引用

納付してるのに未納期間があるわってなったら年金事務所に確認してな



直近の納付に間違いがあっても、もちろん確認が必要やで
この定期便で制度の理解を深めろなんて厳しすぎる
ものすごく大雑把に説明します。



保険料の免除や猶予制度、遺族年金や障害年金などは考慮せずの超大雑把やで
年金加入期間には「国民年金」、年金見込額には国民年金が消えて「基礎年金」



国民年金が消えました!大パニックです!



パニックすぎて丁寧語なってるやん
国民年金とは20歳以上60歳未満の40年間(480カ月)について、すべての人が加入しないといけないものです。
その国民年金から支払われる一つが基礎年金で、基礎年金は「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」から成り立っています。



ねんきん定期便には、基礎年金のうち老齢基礎年金だけ載ってるってことやな
年金加入期間にある国民年金の「第1号」「第3号」がわからない



ブービーとパーやんがおれへんやん



パーマンちゃうで
なお、2号はありますが4号はありません。



何べんもゆうけど超大雑把な説明やで(2025年4月現在)
加入 | 何号 | 該当者 |
---|---|---|
国民年金 | 1号 | 自営業者 |
3号 | 2号の健保の扶養に入っている配偶者 | |
厚生年金 | 2号 | サラリーマンや公務員 |
何号 | 保険料 | 備考 |
---|---|---|
1号 | 払う | 2025年度は月額17,510円(毎年改定) |
3号 | 払わない | 保険料は免除されている |
2号 | 払う | 給与の額に応じて変動し、給与から控除される |
1号と2号は保険料を納める必要がありますが、3号は免除されています。
1号の配偶者は、収入が0円でも1号として保険料を納めなければいけません。



同じ専業主婦(夫)でも1号は保険料はらって、3号は保険料いらんのに老齢基礎年金はおんなじように受け取れるねんて。なんか変やな。



昔は多くの人が結婚してて妻が専業主婦ってパターンが多かったからサラリーマンから集める保険料の一部で賄おうって考えやったんやろうけど時代は変わったよな。
2号は国民年金にも加入しているけど1号ではない
国民年金は20歳以上60歳未満の人が加入するものです。
一方、厚生年金は20歳未満でも60歳以上でも労働条件や年齢他によっては加入しなければなりません。



ややこしすぎへん?ほんまに理解を深めてほしいと思ってんのかな?
厚生年金保険料について不満に思う点
厚生年金保険料は公平なのか疑問が残る
厚生年金保険料は給料の額に応じて保険料が決まります。
仮に同じ月給で働いて厚生年金に加入している19歳と20歳がいる場合、毎月の保険料は両方とも同額になります。
保険料は同額ですが19歳は厚生年金のみの加入、20歳は国民年金と厚生年金の両方に加入となります。
この保険料は、将来受け取る年金にどう反映されると思いますか?
国民年金としては、20歳は加入しているので受け取れますが、19歳は未加入であるため受け取れません。
厚生年金としては、19歳も20歳も同額を受け取れます。



同額?19歳の受け取れる厚生年金は20歳より多くても罰あたらん思うけどな。



20歳未満とか60歳以上の厚生年金加入者は損してるように感じるな
会社負担の保険料について金額の記載がない
日本年金機構のサイトには「年金給付と保険料負担の関係を実感いただき」とあります。
そのくせ「これまでの保険料納付額(累計額)」にデカデカ記載している金額には会社が負担している金額が含まれていないのです。
実際には厚生年金保険料(被保険者負担額)と同額を会社が負担しているのです。



去年は会社負担について何の記載もなかったけど、今年は文章として載せてたわ



会社も同額を払ってるってことバレたくないんか?
「年金給付と保険料負担の関係を実感いただき」との矛盾
日本年金機構の引用サイトには「年金給付と保険料負担の関係を実感いただき」とありますが、どうも信じられません。
2025年4月に来たねんきん定期便には小さな字で「このほか、事業主も同額を負担しています。」と記載されていますが、2024年4月までは、その記載すらありませんでした。



散々「事業主負担分が載ってないのはおかしい」と世間に騒がれた結果、小さい文字てなんやねん
50歳未満の方の定期便には、これまでの加入期間に応じた保険料納付額と年金額が記載されています。
仮に「納付額900万円、年金額120万円」と記載されていたとします。
これだけを見るとこう思いませんか?



900万÷120万=7.5年か。65歳からもらっても73歳か。うん、いけるな。
しかし、本当は会社も同額を払っているため納付額は1,800万円なのです。



1,800万÷120万=15年やったら80歳か。いけるよな?



元を取る年数が2倍もちがう結果になるのに、何が「給付と負担を実感いただき」じゃい!
50歳以上の方の定期便は、これまでの納付額と、今の加入条件が60歳まで継続するとしての年金額が記載されています。



今の加入条件を60歳まで継続して年金額を記載するのなら、保険料納付額も実績額+60歳まで継続して払う保険料で出さなわからへんやん



なお悪い!
今後は下2点を改善してほしいところです。
- 納付額に会社負担分の金額も記載
- 50歳以上の通知には今の加入条件が60歳まで継続する場合に納付するであろうう金額を記載



情報を正しく伝えんと間違った実感になる思うねんけどな



できるだけ単純に書いてほしいよな
皆さんはどう思いますか?
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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