前回までのあらすじ
赤字改善に挑む副理事長は、住民の無関心を打破するため『理事会だより』と『アンケート』の発行を決意。
LINE交換を通じて理事会メンバーとの信頼形成を図り、全役員の広報承認を獲得し、ついに両ツールの配付に成功。
アンケートの回収率はいかに?
こちらの奮闘記は続きモノです。前回が気になる方はこちらをクリックしてご覧ください。

管理会社と理事会の関係を理解する|マンション管理の基本構造
管理会社や理事会についてご存知ない方は、こちらの記事をご覧ください。
管理会社と理事会の関係性がスッと理解でき、今回の内容が分かりやすくなります。
ぜひ、クリックしてご覧ください。

提出率84%達成|初回アンケートで見えた住民の反応と協力体制
初めてのアンケート配付ですから、回収率も回答率も、皆目見当がつきません。

とりあえず『半分でも返ってきたら合格』じゃない?
そんなことを思いながら、配付した2~3日後には、ちらほらと提出がありました。



やったー!提出してくれたー!うれしい!
アンケートを重ねるうちに気づいたのは、『人と自分の行動の違い』でした。
- 配付翌日~3日目と、提出が早い人
- 配付日と締切日の中間日に提出する人
- 提出期限ぎりぎり・少し遅れて提出する人
- よっぽどのことが無いかぎり提出しない人



早い人は常に早い。遅い人は常に遅い。それぞれの心地良い処理速度って、こんなにも違うんやな。知らんかった。『自分の常識は他人の非常識』ってやつやな。



ちなみに、ごましおは、常に早い人。見た時に対応せな、『絶対に忘れる自信がある』から。後回しにするときには、自分への未送信メールとして書いとく。
なんと、予想以上の好成績。
提出率は『84%』でした。



ここで提出率低かったら、黒字化できへんかったやろうな。協力失くして黒字化なし!ありがとー!
アンケートは初回から最後まで、『提出率84%を維持』しました。
不思議と、提出した構成メンバーは毎回微妙に変わるのに、提出率は変わらないのです。



「今まで1回も提出したこと無い人が提出してくれた♪」と思ったら、提出率の良い人から提出が無いとか。



抜群の提出率の人が、提出してなかったら心配になる。もう馴染み気取り。
管理費に関する設問結果|住民の選択傾向(値上げ反対派が多数)
アンケートの設問は2つ。
1つ目は、『管理費』についてです。
- 今まで通り管理会社に任せる(値上げ賛成)
- 理事会で努力して管理費を抑える(値上げ反対)
- 管理会社を変更してでも管理費を抑える(値上げ反対)
- その他
結果は、『理事会で努力して管理費を抑える』と『管理会社を変更してでも管理費を抑える』で50%ずつでした。



『今まで通り管理会社に任せる』は0票か。ごましおは、『理事会で努力して管理費を抑える』派やねんけど、『管理会社を変更してでも管理費を抑える』と同率とは。参ったな!



これアレよな?『自分は理事会メンバーじゃない』から、『過激な選択肢を選んでも、自分が大変になることはない』って選んでる人もおるよな?
理事会の今後の対応方針①|アンケート結果を活かした管理費改革の方向性
同率ですが、下の考えから、『理事会の努力で管理費を抑える方針』で改革していくことにします。
- 理事会としての管理運営力が未熟
- 管理会社の変更で管理費を抑える時代は過ぎ、管理会社が更新を拒否する時代である
- 管理会社の変更は最終手段とし、現行の管理会社と良きパートナーになるのが合理的



これで文句出たら『力不足ですみません。管理会社の変更方法・その後の運営方法について、理事会に来て頂いて、ご教示いただけますでしょうか?』って言う。



言うは易し行うは難し。口ばっかりの人には、それなりに言う所存。
住民の自由記述から見えた課題|管理運営の問題点と改善案
2つ目は、『当マンションについて何かありましたら、何でも結構です。ご自由にお書きください』です。



漠然としすぎやな。こんなん書いてくる人、おんのかな?
結果は、提出者のうち『73%が記入』していました。



あれ?こんな書いてくれるん?いや、嬉しいけど。対応せなアカンよな?参ったな。なんか、いちいち、参ってない?



勝手な思い込みで、『テキトーに書くとエライ目に遭う』ように世の中はできてる。まさに自業自得!
住民の声から見えた共通課題|繰り返される不満から導く改善ポイント
多くの人が、いろいろな意見を書いてくれましたが、重複するものが多いです。
- 管理会社に不信感がある
- 管理運営についての言及
- 自転車の管理方法に問題がある
- ペットの飼育にマナー違反がある
- ポイ捨てする人がいる



だいたいこの5つに分類されたな。
管理会社への不満|費用・対応・品質に関する住民の声は改善要望
管理会社に不信感がある原因は、こうでした。
- 植栽管理・管理人・過去の見積書の費用が総じて高い
- 植栽管理しているのに伸び放題。何度も自分で切っている
- 管理人の質が悪い



みんな分かってるやん!ごましおも、赤字脱却に向けて動き出した今、そう思ってる。



『問題あるのは分かってるけど、自分は動きたくない』ってヤツやな。ごましおは、この立場になるまで、分かってなかったよ。一番、無関心やん!
理事会への提言|住民が求める運営改善と理事会の役割
理事会の管理運営についての言及は、こうでした。
- 管理運営について知らなかったが、問題点が分かった
- 何をどうすれば良いのか教えて欲しい
- 管理運営について検討していきたい
- 管理会社の情報を鵜呑みにしていたことを反省した
- 過去に費用対効果の薄いものを廃止しようと考えたが、総意が分からず断念した



『管理会社に丸投げは良くない』って思ってるやん。



これなら総意も取りやすそうやし、黒字化は比較的簡単にできそうやん♪
生活マナーに関する意見|自転車・ペット・ポイ捨て問題の実態
残る『自転車・ペット・ポイ捨て』問題は、『どこにでもある問題』で、『いつまでも残る問題』だと思っています。



今回の意見でも、それ感じたな。
理事会の今後の対応方針②|住民満足度向上と管理改善の鍵は情報共有とルール整備
例えば、ペット飼育のマナーに問題のある人が、自転車置き場のマナーが悪いと指摘していたり、その逆もあったり。
『自転車を駐輪ラックに停めない』『マンション内の移動時にペットを抱きかかえていない』など、気になるポイントは人それぞれです。



迂闊に注意しようもんなら「自分のことは棚にあげて」って反感を買うよな。



住民同士が、ギスギスするかもしれんしな。
改善しようとした結果、別の問題になることもあり、難しい問題だと思います。
そこで大切なのは、規則・細則といったルールです。



『規則ですから』『細則で決まってますから』って、ルールを盾にしたら、『誰々に、こう言われた!』ってならんで済むやん?
ひとまず、今期に発行予定のアンケートをすべて回収した段階で、総仕上げとして結果をまとめ、今期最後の『理事会だより』を発行することにします。
アンケートに記載されたコメントについては、個人が特定される内容を除き、原則として原文のまま掲載し、情報共有を図ります。
また、コメントに関連する規則や細則がある場合は、それぞれの規則・細則を補足情報として併記し、最後に「お互いが気持ちよく過ごせるように、ルールを守って暮らしましょう。」という一文を添えることにします。



今後も、同じ屋根の下で暮らしていくんやから。穏便がええよな。



ひとまず、真綿で首を…やな。
そんなこんなで、アンケートは揃いました。
いよいよ理事長・副理事長に集合をかけて、理事会として動き出すことになります。



ちょっと順調すぎへん?逆に不安!もうちょいコケときたい!
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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