インフレ時代に備える「投資」の基本
インフレで資産価値が下がる理由と対策
日本は、約30年つづいたデフレから脱却し、2022年頃からインフレ基調へと転換しました。
デフレは、物価が継続的に下がっていく状況ですから、投資をしなくても大きな問題はありませんでした。

30年前に100円で買えたものが、今も100円位で買えるってことか?



極端に言えば、そういうことやな。
しかし、インフレ時代では物価が継続的に上がっていきますから、デフレ時代のように貯金で安心とはなりません。
例えば、2%のインフレ率が10年続くと、今100円で買えてたものが、10年後には約122円になるということです。



2022年頃は、食費と消耗品で月に25,000円位やったのが、2025年の今は30,000位になった気がする。



オリーブオイルとか米とか、2倍になったりしてたよな?ビビったわ。
物価上昇率を上回るほどの賃金上昇率が、期待できるでしょうか?
全世界のインデックス投資の長期の利回りは、7%と言われています。



インフレ率は2%が理想って言われてるよな。
インフレ時代になった今、お金の価値は徐々に目減りするのです。
インフレ対策の一環として、投資は必要だとごましおは思います。



未来が、どうなるかなんて分からんけどな。それでも、分からんなりに対策はいるよな。
整理整頓で貯蓄体質をつくる第一歩
まずは、使っていないモノを整理することで、自然と無駄遣いが減り、貯蓄体質になりますから、整理整頓から始めましょう。
『生活防衛資金づくりの第1歩』にと、書いた記事がこちらです。ぜひご覧ください。


投資前に備える「生活防衛資金」の考え方
なぜ生活防衛資金が投資より優先なのか
「投資は余剰資金でするもの」と聞いたことはありませんか?
投資以外にも、失業や病気などで収入が途絶えてしまうピンチというのはあります。
まずは、ピンチになっても暮らしていける「生活防衛資金」というものを、半年から2年程度、貯めましょう。
生活防衛資金はいくら必要?目安と計算方法
「どうやって貯めたらいいのか分からない」という方、生活防衛資金を貯めるには、まず収支の見える化が大切です。
8歩目の無料のエクセル家計簿をダウンロードして、予算を立ててみましょう。
再現性が高く、やるだけで確実に改善されますから、ぜひご覧ください。


この半年から2年程度の幅は、人によって状況や価値観が違うため、『どの程度の期間があれば自分は生活を立て直せるのか』・『どの程度の資金があれば安心できるのか』を考えて決めると良いと思います。



とにかく、最初のステップは生活防衛資金の確保やな。



生活防衛資金があったら、投資で暴落してても冷静に対応できるな。
投資は余剰資金で始めるべき理由
投資をしていると、暴落は必ずおこります。
そのときには冷静な判断が求められますが、余剰資金がなければ、冷静さを保つことが難しくなります。
また、余剰資金があればジッと耐え、危機が去るのを待てたのに、耐えられず売却し、大きな損失になったというのはよくある話です。
すぐにでも投資を始めて、インフレリスクに対応したい気持ちも分かりますが、投資にはもっと大きなリスクがあります。
大切なのは、生活防衛資金を確保してから投資へ進むことです。



2025年4月のトランプ関税にはまいったな。上げ下げが激しすぎんねん。いつまで続くねん。



生活防衛資金、安定した給料、年金があれば冷静に対応できるわな。やっぱ、投資は余剰資金でやらなあかんな。
初心者でも安心!投資信託の選び方と始め方
投資信託とは?仕組みとメリットをやさしく解説
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を、専門家が株式や債券等に分散して投資・運用し、運用成果を投資家へ分配するものです。
分散には『株・債券・リート』といった分散や、『日本・先進国・新興国』のように国への分散、ゴールドへの分散など、いろいろあります。



投資信託では、自分好みに分散されている中身を選んでな。
株式・債券・リートの違いと特徴
- 株式
-
長期的には高いリターンが期待される反面、リスクも高いです。
- 債券
-
リスクが低い分、リターンも低いです。
- リート
-
不動産に投資するもので、リスクとリターンは株式と債券のあいだ位になります。
株式と債券の関係性とリスク分散の考え方
教科書的には、株式が上がれば債権が下がり、株式が下がれば債権が上がると言われています。



あくまでも、「教科書的には」やから。その通りにならんことも多いで。
株式と債券の両方を持つと、リスク分散になり、なおかつ資産全体の値動きの幅をマイルドにさせながら、リターンを求めることができるとして推奨されています。
リターン | 株式 | 債券 |
---|---|---|
積極型 | 80~100% | 0~20% |
保守型 | 20~40% | 60~80% |
バランス型 | 50~60% | 40%~50% |
暴落・高騰時のシミュレーションで学ぶリスク管理
1,000万円を、好きな投資信託に全額投資するように言われた、AさんとBさんがいました。
Aさんは、株式100%の投資信託を選びました。Bさんは、株式と債券に50%ずつ投資する投資信託を選びました。
暴落時
株式の大暴落がおき、株式は半値になりましたが、債券は変わりませんでした。
積極型のAさんは、株式1,000万円×50%=500万円、となりました。
保守型のBさんは、株式500万円×50%+債券500万円=750万円、となりました。
暴落時、Aさんは資産が半分に減少しますが、Bさんは4分の1の減少で済みました。



債券、心強いな。もうすぐ定年の人とかは、投資で余計なリスク取らんでもええって場合もあるで。



定年後も働くなら、年金の繰り下げで十分かもしれんで。選択肢は多いから、よう考えてな。銀行マンに勧められるまま投資なんて、危険やで。
高騰時
株式が高騰し2倍になりましたが、債券価格は変動しませんでした。
積極型のAさんは、株式1,000万円×2倍=2,000万円、になりました。
保守型のBさんは、株式500万円×2倍+債券500万円=1,500万円、となりました
高騰時、Aさんは資産を2倍に増やせましたが、Bさんは1.5倍にしかなりませんでした。



株のパワー、すげーな。



若い人とか、余裕資金がめっちゃある人は、株式が多めでもよさそうやな。って言っておきながら、投資は自己責任やから!
積極型と保守型の値動きの幅を確認
株式100%のAさんは、暴落時は500万円、高騰時は2000万円と、1500万円の幅がありました。
半分を債券にしたBさんは、暴落時750万円、高騰時は1500万円と、750万円の幅になりました。
債権を含める方が、値幅はマイルドになります。



「下がってもいいから大きなリターン」を望むなら、100%株やな



「そんなあっても使い切られへんし、暴落が怖いわ」って人は、債券を入れる割合をどのくらいにするか、考えた方がええな
長期積立で資産形成に最適なインデックスファンド活用術
ごましおのような金融素人の方にお勧めするのは、良質のインデックスファンドです。
過去の経済は、成長を続けてきたという歴史にかける投資です。
投資タイミングは気にせず、淡々と長期にわたって分散・積立をします。



資産形成期は、上がっても買う、下がっても買う、とにかく買う、買う買う買う、やな
暴落時の心構え
20年から30年と長期にわたり運用するのが理想で、全世界株式なら約7%の利回りと言われています。
この7%には、リーマンショックやコロナショックが含まれています。
そして、この暴落こそが将来の利益を大きく伸ばすチャンスになっています。
資産形成期は、暴落なんて気にせず、淡々と積み立て続けることが大切です。





しっかりと、自分に合った投資信託を選んでや
信託報酬・資産規模・運用年数で見る「良質なファンド」の5つの条件
- 信託報酬が安い
-
不確定要素ばかりの投資において、信託報酬は自分で選べる数少ないものです。しっかり検討しましょう。
信託報酬が安いほど、利益は増えやすいで
- 資産規模が大きい
-
インデックス投資は、20年から30年と長期にわたって続けることが理想です。
人気がなく途中で運用が終わる心配の少ない、資産規模の大きなものを選びましょう。
規模が大きければ、運用の安定性が高まるからな
- 長期にわたって運用されている
-
長期運用では、投資で得られた利益を再投資しすることで、再投資した利益がさらに利益を生むという「複利」で増えていきます。
「複利は人類最大の発明」とアインシュタインが言ったというほど、複利は強力な味方になります。
せめて15年はつづけてや。複利の恩恵を受けるには、長期間つづけるのがポイントやねん。
- 流動性が高い
-
売りたいときに売れないでは困ります。資産規模が大きければ、その心配は少ないです。
- 運営会社がしっかりしている
-
信頼できる運営会社を選びましょう。



新NISAで人気の「eMAXIS Slim全世界株式(略してオルカン)」とか、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」とかは、どうなん?



良質なインデックスファンドやと思うで
新NISA・iDeCoの節税効果と活用法
投資信託を始めるなら、新NISAやidecoを利用して、上手に節税しましょう。
新NISA
新NISAは、簡単にできて誰にでも利用しやすい節税制度です。
投資で利益がでると、約2割の税金がとられます。
しかし、新NISAでの利益は非課税になります。
毎年360万円分を購入することができ、上限はひとり1,800万円までとなっています。



これを使わんなんて、考えられへんで
仮に、新NISAを利用しないで買った1,000万円の高配当株が、年間4%の配当をだすとします。
そうすると、年間40万円の配当金に対して8万円の税金がとられ、32万円の手取りとなります。
その高配当株を新NISAで買っていたら、非課税のため40万円が手取りとなります。
毎年8円の税金を払わなくて済むのは、大きいですよね?



新NISA、使わな損やな
iDeCo
iDeCoも節税効果が高く、引き出し時に課税となる可能性もありますが、しっかり勉強してから「利用する、しない」を決めることが大切です。
こちらは、自分で作る私的年金です。
年金のため、原則として60歳まで引き出せませんから、お金を拘束されるのが困る人は、新NISAを利用しましょう。
将来、年金として受け取るなら「雑所得」、一時金として受け取るなら、「退職所得」となります。
全額を年金、または全額を一時金で受け取った場合でも、非課税なら問題ありません。
もし課税になるようなら、一時金と年金の併用で受け取り、非課税にできる金額を最大限に増やせるよう考えましょう。
このとき、ideco以外の年金がある場合は、それらも考慮して、非課税に出来る金額を最大にすることを忘れてはいけません。



退職金がそもそも出ないって人は、idecoを利用しても非課税になる可能性は高いな。
毎月の掛け金には上限がありますが、この掛けた金額の全額が所得控除となります。
所得控除になるということは、支払った年の所得税が原則として安くなるということです。
日本は、収入の多い人には多くの税金を納めてもらい、少ない人には少ない税金を納めてもらう「累進課税制度」となっています。
収入の多い人は、将来の課税よりも、現在の減税の方が効果が大きいこともあります。



「課税されるかも」ってだけで敬遠したら、損するかもよ
2025年4月現在の制度では、60歳から引き出せますが、idecoは現時点でも、ちょこちょこ制度改正があります。
そのため、今は60歳で引き出せても、将来も60歳で引き出せるかどうかは分かりません。
また、退職所得や雑所得の控除金額も変更になるかもしれません。



idecoも新NISAも、制度改正がややこしいよな
口座開設から始める1歩目はネット証券の選び方
初心者におすすめの証券会社、SBI証券・楽天証券の比較
証券口座の開設は、店舗に出向くのではなく、ネット証券がおすすめです。
SBI証券や楽天証券あたりが、無難です。
口座の開設方法は、you tubeで検索すれば、簡単にできます。



分からんときは、既に始めてる友達に聞いて、教えてもらい!
良質のインデックス投資は、素人にこそピッタリな投資です。
いちばん強い味方は、「時間」です。
早く始めるにこしたことは、ありません。



高給取りじゃないのなら、「複利」に次ぐ強力な味方は「時間」やと思ってる!時間を味方につけて、頑張ろな!
ネット証券で口座開設時に失敗しない注意点
有人の金融機関に行ってしまうと、金融機関が儲かる手数料の高い投資へ、誘導される危険性があります。



有人の金融機関に行くなら、相手の言ってることを理解したうえで、納得してから進めてや。
ここまで来たら、行動あるのみです。
豊かな未来は、自分で作れるもんだと、最近つくづく思うようになりました。
一緒に豊かになりませんか?



豊かになるために、まずは、生活防衛資金のチェックから初めてな!
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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