特定建築物定期調査、相見積もりでこんなに違う!管理会社丸投げをやめた結果

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管理会社への丸投げが、値上げラッシュにつながる

いちばん伝えたいことは、『管理会社まかせは危険』だということです。

値上げラッシュの抑制に大切なことは、住民がマンション管理に関心を持つことです。

マンション住まいは、戸建てと違って手入れが楽で良いとよく聞きますが、そんなことはありません。

戸建てと違い、マンションに住んでる人達と共用で使う部分の維持管理には、マンションならではの苦労があるんです。

共用部分って、エントランス・エレベーター・ゴミ置き場・駐車場・駐輪場・宅配ロッカー・廊下・階段・植栽・増圧ポンプ・防犯カメラ・消防設備とか、いろいろあんねん。

その維持管理を甘く見ていると、管理費や修繕積立金の値上げにつながり、泣きを見ることになります。

なぜ値上げにつながるのか、どんな苦労があるのかを、下の記事で紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

不要な値上げを阻止するには、管理会社への依存をやめて、住民が主体的に管理していくしかありません。

そもそも区分所有法では、マンションの所有者で構成される管理組合が、建物や敷地、共用部分の維持管理を行う責任を持つとしています。

しかし、管理組合ですべてを行うのは大変なため、維持管理業務の多くを管理会社へ委託しているマンションがほとんどです。

管理会社は、あくまでもサポート役のお手伝いさんな。つまり、マンションの維持管理の最終的な意思決定をするのは管理組合。管理会社は業務を請け負ってくれるけど、そこで提示された見積もりを精査せんと、そのまま採用してたら、どんどん管理費は上がっていくわ。

とはいえ、完全に管理会社を排除するのは現実的じゃない。うまく付き合いながら、管理組合が主体的に判断していくのが大切。ポイントは、管理会社の言いなりにはならず、必要なサポートだけを選ぶことかな。

管理組合による主体的な管理は、管理会社が見積書を提出してきたときに、精査することが基本です。

具体的には、管理組合でも見積書を取得してから比較して選ぶということです。

管理会社が、既に、相見積もりを複数とってきて提示してくれてるのに?

そう。あれは出来レースやから。実際に、相見積もりを自分らで取得したらわかる。ほとんどが、管理会社より安くなるから。

管理組合による相見積もりは、できれば2~3業者から取るのがお勧めです。

また、相見積もりを依頼する業者は、管理会社と利害関係のない業者を選ぶことが重要です。

管理組合とはいえ、マンション管理の素人集団やから、何がなんやらさっぱり分からんのよ。でも、分からんなりに複数の業者の話を聞くと、それぞれの業者が色んなことを教えてくれるから、何となく分かってくるし、勉強になる。あと、頼みたい業者と、頼みたくない業者が出てきたりして、判断材料にもなるわ。

素人集団やから、相場もわからんしな。取ってみたら分かるねんけど、同じ内容で依頼しても、出てくる見積金額はバラバラ。あと、「管理会社が〇〇なら、見積書はだせません」って断られたこともあるから、依頼時に、「うちの管理会社は○○ですけど、相見積もりお願いできますか?」って、今では聞いてる。黙って出来レースに参加されたら、イヤやもん。

3年に1回の特定建築物定期調査の相見積もりを取得する

定期調査は義務ですが、やり方次第で、かかる費用は大きく変わります。

管理会社に任せっぱなしにせず、賢く業者を選びましょう。

特定建築物定期調査とは

マンションの安全性を守るため、法律で義務付けられた調査です。

その内容と重要性をチェックします。

特定建築物定期調査とは、原則3年に1回、建物の状態を調査し、適切な修繕を行うことで、老朽化や設備の不備による事故等を防ぐことを目的としています。

なお、タイルやモルタルの外装であれば、落下で歩行者などに危険が生じるおそれのある部分の全面的な打診等の調査が必要です。

ただし、全面打診等は3年ごとではなく、検査済証の交付を受けた日、または外壁の全面改修完了日から10年を超え、最初にむかえる定期調査までに実施しなければなりません。

しかし、定期調査の実施から3年以内に、外壁改修もしくは全面打診が行われることが確実な場合は、この限りではありません。

また、調査結果は特定行政庁へ報告し、適切な維持管理ができていないとなった場合は是正となり、対処が必要です。(建築基準法第12条)

3年に1回、悪いとこないか調査して報告せなあかんってか。調査でわかった悪いとこは改善するから、人に危険が及ぶこともなくなるやろってことやろな。実際に、打診せず、赤外線調査でも法的にはOKみたい。

うちは、10年超えて最初に迎える定期調査やから、全面打診が必要やったけど、3年以内に大規模修繕するから、今回の調査で、『全面打診は無し』としたで。どうせ、大規模修繕で高い足場立てなあかんしな。『足場を立てての修繕は、まとめてやるのが常識』と言われるくらい、高いねんて。

管理会社から提出された見積書

この調査は、3年毎にしており、前回は管理会社の見積もりで実施しました。

今回、調査を行わなければならないとなったとき、前回よりも11.11%アップした見積書が、管理会社から提出されました。

なんで、こんな高いん?

緩やかなインフレは感じていましたが、11.11%もアップするほどのインフレではありませんでした。

理事から管理会社へ質問がでます。

理事は、管理組合の中の人な。管理組合の中から選ばれた人達で理事会をつくって、その理事会が中心となって管理運営していくで。

「前回、前々回と同じ金額で実施できたのに、今回の値上げは何故ですか?」

「人件費が上昇していますから。これでもギリギリの金額です」

え?そんなわけないやろ?日本の有名な大手企業でも、何十年ぶりに5%とかゆってたで?

理事会で相見積もりを取得した結果

衝撃の結果です。

今回、理事会が取得した金額を100%とした結果が、下の表です。

取得者費用比率
理事会100%
管理会社(今回)150%
管理会社(前回)135%

実際に理事会(=管理組合)で見積もりを取ったら、管理会社の金額は、理事会で取得した金額の1.5倍でした。

前回の実施額ですら、理事会が取得した見積額の1.35倍もしています。

人件費上昇で、「ギリギリの金額まで値引きを求めた」って、管理会社ゆってなかった?今回の理事会の額より、3年前の管理会社の額の方が、まだ高いって、何?

間に入って手数料取るにしても、35%~50%は取りすぎやろ!

理事会による精査(≒相見積もり)は重要

管理組合が主体となって管理をすれば、費用の削減は簡単にできます。

小規模マンションは、意見をまとめやすいから、特に簡単。少ない人数でエレベーターとか、いろいろ負担せなアカンから、大規模マンションよりも費用削減は頑張らんと、簡単に赤字になる。

小規模マンションは、管理会社から見て儲けの少ないマンションです。

契約を打ち切られても痛手は少ないからか、担当についてくれる方は、新入社員や頼りない方が多いように感じます。

そういう担当は、上から言われたボッタくり価格を、ボッタくりとわからず、平気で言ってくるから危険。おそらく上は上で、『言ってみて通ったらラッキー』くらいで言わせてる。

コスパの良い維持管理には、管理会社の優秀な担当者をつけてもらうことが重要です。

しっかり管理会社の仕事ぶりを監督し、足元を見られないようにしましょう。

そら、100戸・200戸といった大規模の方が、儲けはでかいもんな。

値上げ要請で、たいした説明も求めず、簡単に、「仕方ない」と値上げに応じる小規模マンションは、足元みられるはずや。

相見積もりを取ったことがない方には、難しく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

為せば成る!『やってみな分からん根性』だけで、生きてます!

具体的な行動を、つぎに書くから読んでみて。「これならできそう」って、思うから。

相見積もりの取得体験談

「相見積もりって難しいかな?」と思っていましたが、実際に試してみたら、意外と簡単だった体験談を紹介します。

ただし、この取得体験談は、マンションが建築されてから1回以上の定期調査報告を行っている場合に、参考となるものです。

また、1年程前の記憶を辿りながら書いています。

すべて正しく記録できているわけではありませんので、ご了承ください。

相見積もり取るときに、前回の定期調査報告書を業者へ渡してやってるから、初めての場合は前回の報告書がないよね?

だから、初めてやと前回分の報告書がないから、参考にならへんことが多いと思う。ごめんな。

あくまでも参考ですから、保証はできません。

実際に相見積もりを取得するときは、管理会社と業者のそれぞれに、『理事会として、他に何をしなければいけないか』を相談しながら進めてください。

業者を探すポイント

どの業者に依頼するか、素人ながら頑張った業者選びのポイントを紹介します。

業者を探すにしても素人ですから、絞り込む条件は4つです。

マンションに近い業者

交通費や出張費・移動にかかる人件費の削減、何かあったときの迅速な対応を期待しました。

専門性

専門に特化した業者なら、経験やノウハウは多く、ミスは少なく効率的となり、結果として人件費や設備等のコストも抑えられていることを期待しました。

また、経験の多さから素人集団の対応にも慣れていて、「うまくリードしてもらえるのではないか?」と思いました。

営業年数

長く続いている業者を選ぶことで、トラブルの回避につなげたいと思いました。

過去の実績

口コミやレビュー、過去の実績一覧を確認し、評判の悪くないところにしようと思いました。

業者はネットで検索

まずは『特定建築物定期調査 見積 〇〇市』とネットで検索します。

数ある中から、条件をクリアしそうなところのサイトへ行きます。

あとは勘に頼る!そして、『管理会社よりイマイチな方が珍しい』という経験則で突っ走る!

見積もりを依頼する業者数は、多すぎると負担が単純に多くなるから、2~3業者が比較検討しやすくてええんちゃうかな。

ほとんどのサイトには、お問い合わせフォームなどがあります。そこから連絡します。

特定建築物定期調査の相見積もりをお願いできますかー?

相見積もりになるんで、必ず依頼すると約束できませんが、それでもいいですかー?

あとは、業者の指示どおり動くだけです。

相見積もりに必要となったもの

ごましおのマンションの場合です。あくまでも参考です。

本当に必要なモノについては、依頼する業者に確認してください。

必要なモノがどこにあるか分からない』『業者の指示の意味が分からない』など、困ったことは管理会社へ相談しながら進めましょう。

相見積もりに必要なのは、下の3点だったと思います。

前回の特定建築物定期調査報告書

管理組合で、相見積もりを初めて取るという場合、管理会社に聞きましょう。

マンションによって管理方法は様々やから、とにかく手に入れよ。

うちのマンションの場合、特定建築物定期調査報告書のような『紙の書類』は、すべて管理人室に保管しています。

本来であれば、管理会社の担当者に、「報告書を見せてください。」と理事会が依頼すれば、『担当者から管理人に指示→管理人が書類を理事長へ渡す』という流れで、報告書を入手できます。

しかし、経験則で、管理会社に依頼して入手できたことがないため、管理人不在時に自分たちで探しました。

なんやこの汚い管理人室は!いらん書類だらけやな!この書類探すんが、一番しんどかったわ!

マンションによっては、管理人室に入るカギを理事会で持ってないところもあるわ。管理会社に言って、余ってるカギを理事会で1本持つとか、余ってないなら、合いかぎ作るとかしておくと、何かと便利。

前回の報告書と併せて、『特定建築物定期調査報告済証』と書かれた『ステッカー』と、『特定建築物定期調査審査結果通知書』も保管されていたので、すべて業者へ渡しました。

ここに書いてるものは、すべて紙やねんけど、業者へはPDFにしてデータでメールしたで。

ええんか、悪いんか、分からんけど、便利な時代やな。

各階の平面図

マンションの竣工図をPDFにして保存したCDが、管理人室にあったため、そのCDの中から該当するデータを業者へ渡しました。

もちろんメールでな。

依頼した業者は、実際の調査のときにマンションへ来ただけで、見積書・請求書のやりとりは、全てネットか電話で完結したな。

特定行政庁からの案内文

調査する年には、特定行政庁から報告書の提出を求める案内がきていたように思います。

それも渡した気がします。

業者から、「そんな案内文が来てないか?」って聞かれて、管理会社に連絡したら、管理会社が持ってたような気がすんねんなー。そんで、管理会社から取り寄せて、業者へ渡したと思うねん。知らんけど。←でた!得意の無責任発言!

業者の選択

業者選びは、信頼性や対応力も大事なので、価格だけで選ぶことはしませんでした。

見積書がすべて揃ったら、理事会でどの業者にお願いするか話し合います。

管理会社の1件と、理事会の2件。計3件から選ぶでー。

管理会社の見積額は、高すぎて話になりません。

ハイ!消えた!

理事会で取った2件は、大差ない金額でした。

1つは、対応のスピード感や丁寧さが好印象。少し高めでしたが、全面打診の対応もできるA業者。

もう1つは、普通の対応で少し安かったのですが、全面打診の対応はできないB業者。

この程度の差なら、費用は少し高くなりますが、レスポンスが良く、万が一、全面打診もするとなったときに対応できるA業者へ依頼しようとなりました。

レスポンスが良いと、信用できるわ。

理事会⇔業者、理事会⇔管理会社での最終確認

業者と管理会社、それぞれの役割を整理して、効率的な打ち合わせを進めるようにしました。

管理会社に任せていれば、業者と管理会社間での請求書のやりとり・調査実施日の決定・住民への周知・支払いと、すべて行ってくれます。

しかし、管理会社に任せないことにしましたから、いろいろな調整が必要です。

STEP
理事会から管理会社への確認と依頼
  • マンションには、いろいろな点検業務があるため、他の点検と重ならないように、調査月の各種点検日の確認
  • 屋上での点検もあるため、屋上への上がり方を伝授してもらう
  • 調査費用の支払いに際し、必要となる添付資料などの確認
STEP
理事会と業者での調整
  • 調査日時を決める
  • オートロックマンションにつき、理事立会いのもと調査するため、「〇〇〇号室のインターホンを鳴らして」と業者へ伝える。(立ち会いしないなら、オートロックの解除キーを業者へ渡し、終了後返却してもらう必要あり)
  • 住民へ周知する掲示物を作ってもらえないか依頼。可能であればメールでもらい、理事会で印刷し掲示するか、郵送で送ってもらうか調整。
  • 支払期限日と支払時に必要な書類(請求書、調査報告書を提出した事実が確認できるもの等)は、いつもらえるか確認。

支払期限日までに必要な書類がもらえない場合は、業者へ支払期限を延ばしてもらうか、管理会社へ他に支払う方法はないか相談しよな。

当日の立ち会いは、都合のつく人がおれば安心やねんけどな。管理人常駐なら、管理会社に相談して、鍵の受け渡しと立ち会いくらいならやってくれると思う。とりあえず、相談すんのがええかも。

STEP
理事会から管理会社へ報告
  • 調査日時を伝え、他の点検が重ならないよう依頼
  • 支払いに必要な請求書などを、管理会社へ渡せる予定日と支払日を伝える

最終確認として、業者と管理会社の両方に、「他に、なにか漏れてることない?」って相談すんのがええかも。

調査日当日

「立ち会いって何をするの?」と思われた方、安心してください。大したことはしていません。

業者について回って、鍵を開けたり閉めたりするだけのことですから、何も難しいことはないです。

何か気になることがあれば質問できますし、社会見学のようで、少し面白かったりもします。

こんなことでもない限り、屋上にあがったりせーへんもんな。

調査が終われば、撮影した画像を見せてくれながら、口頭で結果を教えてくれます。

今回の調査では、「複数個ある非常用照明のうち、3つがバッテリ不良で不点灯のため、是正の指摘になる」と言われました。

報告書には、『令和〇〇年〇〇月までに改善予定』と記載されます。

オッケー。それまでに直しとくわ。また、相見積もりとらなあかんな。

その相見積もりも、また書くから、見に来てな

念のため、支払いに必要なものが届く日と、支払期限日に間違いはないかを、確認します。

調査は、これで終了!3年後の調査で、「また依頼したいってなったら、今回と同じように、色々とデータを渡さなあかん?」って聞いたら、「もう情報はあるから、連絡くれるだけでええ」って言われたわ。

管理会社に丸投げしてたら、3年に1回、相場の1.5倍もする高いお金を払い続けるとこやった。あぶないとこやで。

後日

業者から請求書他が届いたら、速やかに管理会社へ連絡し、支払期限日までに支払うよう依頼します。

業者からは、『調査報告書の副本』『ステッカー』『結果通知書』が送られてきますから、それを保管します。

今回の結果は、理事会で報告し、議事録で回覧することで、管理組合員(≒住民)への周知とします。

是正となった個所の修繕は、今回お世話になった業者でもできると申し出がありました。

管理会社からは、是正個所の修繕工事の見積書が提出されることでしょうから、改めて理事会でも、相見積もりを取得することになります。

大変に感じるかもしれんけど、当日の立ち会いと屋上への上がり方を教えてもらうのは別として、メール・ライン・電話で、だいたい済む話。通勤電車の中で完結できる程度のことで、何万も変わってくるんやから、費用対効果は抜群やと思うわ。

何、この長文。ここまで辿り着けたあなた。ホンマありがとう。あなたなら、きっと良いマンション管理が出来ると思う。なんやったら情報交換できるようになりたい。まずは、お友達から、よろしくお願いします!…告白?

本日も、最後までお読みいただき、本当に本当にありがとうございました!

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