マンション非常用照明が不点灯×蛍光灯製造禁止=LED化決定!相見積しないと損!

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分譲マンションを買って住んでいる人に、知っていてほしいことは、管理組合(≒理事会)のことです。

管理組合について知らない方は、下の記事をお読みいただくことで、理事会と管理会社の関係がスッと理解でき、ご自身のお金を守ることに繋がります。ぜひご覧ください。

目次

非常用照明の是正|特定建築物定期調査で判明した不点灯と修繕の必要性

特定建築物定期調査とは|調査内容と法的義務の概要

2024年10月実施の特定建築物定期調査で、非常用照明が是正となりました。

特定建築物定期調査を知らない方は、こちらの記事をご覧ください。

マンション管理のことを、少しずつでも知っていったら、管理費とか修繕積立金の値上げの抑制につながる思うで。

ごましおは、築9年目で理事会メンバーになってん。赤字やったから、慌てて勉強してんけど、大後悔よ。最初から知ってたら、何百万と無駄にせんで済んだのにって。

非常用照明とは|停電時の避難安全を守る照明の役割

非常用照明とは、地震・火災等での停電時に、避難通路を自動で照らす照明のことです。

数十個ある非常用照明のうち、3つがバッテリ不良で点灯せず、是正となりました。

非常時に、安全に逃げるために自動点灯するやつやから。切れてたら意味ないもんな

非常用照明の一般的な寿命は、バッテリで4~6年、器具で12~15年と言われています。

当マンションは築13年目ですから、器具自体も寿命ですし、今回是正とならなかった分も、バッテリ切れは近いうちに起きると考えられます。

また、蛍光灯であるため、LED化も視野に入れる必要があります。

電気代、高止まりしてるからな。

マンションの実情に合った修繕を考えなければなりません。

蛍光灯ランプの廃止が決定|2027年までの段階的廃止と背景

2023 年 11 月、『水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議』において、『蛍光灯の製造・輸出入を、2027年までに段階的に廃止することが、決定された』と、環境省が発表しています。

蛍光灯とLEDを比較して考えようと思って調べて、初めて知ったわ。みんな、知ってた?

うちの家の玄関・廊下・洗面所・キッチンにあるダウンライト、ぜんぶ蛍光灯やねん。入居して13年目やけど、1つも切れたことないから、LEDやと思ってたわ。参ったな。

理事会での意思決定プロセス|LED化に至るまでの議論と合意の判断

理事会で話し合った結果、蛍光灯の廃止を見越して、すべての照明をLED化することにしました。

  • 点灯している照明も、時間の問題で点かなくなる
  • 器具も寿命に達している
  • 蛍光灯の廃止が2年後に決まっている
  • 不点灯のたびに交換工事するよりも、すべてを交換した方が、人件費や交通費など費用を圧縮できる

蛍光灯は2027年までに製造・輸出入が廃止されますし、電気代・寿命・交換頻度などの面でもLEDの方が優れているため、この段階でのLED化は合理的だったと思います。

蛍光灯で13年以上点いてるのが大半やから、LEDになったら何年もつんやろうな?

相見積もりを理事会でも取得|管理会社依存からの脱却と実践例

相見積もりできないこともある|保守契約の壁と業界の暗黙ルール

エレベーターや機械式駐車場のように、管理会社を通じて保守契約をしていると、理事会が独自に相見積もりを取得しようとしても、『責任の所在があいまいになる』という理由で、断られることが多いです。

他にも、業界内に『暗黙の了解』っちゅうのがあるっぽいわ。結局、管理会社の言い値になるよな。高いわ。うちは20戸以下の極小マンションやから、1戸あたりの負担がでかい。何とかせなな。

エレベーターを交換するときに相見積もり取って、管理会社を経由せず契約結んだろかな。そしたら、安なるやろな。機械式駐車場は、工事のとき駐車場借りてる人との調整とか手間かかるけど、エレベーターは大した調整いらんしな。

非常用照明は、保守契約をしていませんから、理事会でも相見積もりをとれます。

相見積もりの結果|理事会と管理会社の費用差と商品比較

特定建築物定期調査の日に、業者から、「是正になる」と言われ、「どういうところに頼めば修繕してくれるのか?」と質問したところ、調査をしてくれた業者が手をあげてくれたので、依頼しました。

「相見積もりでもええ」って言ってくれたから、頼んでん。

『管理会社の出してくる見積書は高い』と、相場は決まっていますが、結果はどうだったのでしょうか。

取得者見積もり額
理事会100%
管理会社112%

あれ?おもったほどボッてないな。特定建築物定期調査の見積もりは、理事会の金額の150%やってんけどな。

ちなみに、使う商品は、理事会も管理会社も、まったく同じ品番やったわ。管理会社の方が高品質とかじゃないで。

管理会社の常套手段|見積もり後の値下げ交渉と信義則の問題

この理事会側で取得した相見積もりは、管理会社も見ます。

管理会社よりも安いため、理事会側の業者に依頼するのが通常の流れになると、普通は思いますよね?

しかし、管理会社を相手にすると、そうはいきません。

すかさず、こう言ってきます。

「では、ウチがそのお値段(理事会側が取得した見積額)で、やらせていただきます。」

え?さっきまで「精一杯、お値引きした結果です。限界の金額まで下げました。」って言ってたのに?!

驚くなかれ!これぞ伝家の宝刀よ!

そして、勝手の分からない新任理事や、「お金は払いたくないけど面倒も嫌だ」という理事の反応は、こうなります。

安くなるんやったら、エエんちゃう?

管理会社に任せたら、何もせんでええってことやろ?

どっちに頼んでも値段かわらんのやったら、管理会社でええやん。

しかし、そんな信義則に反するようなことをしていて、当マンションの信用が落ちては困ります。

また、『真っ当な見積書を出さない限り、管理会社へは依頼しない』という意思表示も必要です。

今は情報社会やからな。「あのマンションは、業者を当て馬のように扱う」なんて噂がまわったら、相見積もりに応じてくれる業者がなくなるやん?

他の理事の反応に気づきながらも、ごましおは発言します。

「信義則に反しますし、業者さんを当て馬にするようなことはできません。」

しかし、管理会社の耳には届きません。

馬の耳に念仏っちゅうやつやか?ってことは、馬語で話したら通じる?「ヒヒーン、ヒンヒン、ヒーン!」どや!分かったか!

厚かましさに定評のある、うちの管理会社の返答は慣れたもんです。

「では、もう一度、ウチでも見積もりを精査します。そちらの業者にも精査していただいて、次回の理事会で決めましょう。」

なんで、アンタが決めんの?

理事会側の業者、ええ迷惑。

不本意な見積もり再依頼|業者への誠意と再交渉の流れ

申し訳ない思いで、理事会側の業者へ電話します。

「すみません。『当て馬のようにできない』と言ったところ、こんなことになりまて。頂いた見積もりのままだと、次回の理事会では、管理会社の方が絶対に安い見積もりになります。もし、再見積もりしていただけるなら、ウチは修繕工事を急いでませんし、工事の時期も御社の都合に合わせられます。辞退されても仕方ないと思ってますが、どうでしょうか?」

誠意が伝わったのか、再見積もりに応じていただけることになりました。

工事の時期を合わせられるのは、無職の強みやね。

羨ましくない強みなんよ。

再見積もりの結果|費用の変化と相見積もりの効果検証

いよいよ、最終結果です。

理事会側で、1回目に取得した見積額を100%としています。

取得者1回目2回目
理事会100%90.9%
管理会社112%97.9%

理事会側の2回目は、1回目より9%も下がってるやん。え?どういうこと?

工事時期合わせるだけで、そんな下がんの?それとも、誠意が伝わった?

相場が分からないからこそ、相見積もりは有効だと思います。

広報の重要性|議事録の落とし穴と住民への丁寧な情報発信

理事会では、いろいろなことを一生懸命に考えて決めていますが、その内容は、『管理会社が代筆する議事録を回覧することで周知』というところが多いと思います。

管理会社が代筆する議事録は危険。必ず、データでもらって、修正してから署名するようにしてな。管理会社に都合の悪いところは伏せて、何なら、管理会社の都合のいいように書かれてるから。

この議事録の怖いところは、『事実とは異なることを管理会社が書いている』のに、理事がしっかり確認せず署名してしまったが最後、『誤った事実が事実になる』ことやで。管理会社の常套句の一つは、「理事に承認の署名をいただいてます。」やから。『責任は管理会社に無い』の一点張りになるで。

しかし、管理会社が代筆する議事録では、大切な部分が省略されたり、誤った記載が多かったりし、伝わらないどころか、理事会が勝手なことをしていると、反感を買うことになります。

住民の理解と協力を得る方法|小規模マンションでの広報の工夫

可能であれば、親しみやすい言葉で、議事録とは別に『丁寧な広報だより』を出すことを、お勧めします。

みんな、自分の住んでるマンションやから、しっかり読んで理解してくれるし、協力もしてくれるで。

小さいマンションほど、顔見知りになるし、挨拶もするし、一枚岩になれるから、頑張ろな。

無事終了|LED化工事の完了と立ち会いの記録

発注先が決まれば、あとは業者が頑張るだけです。

発注当日、業者を迎え入れ、全ての交換が終わっているか確認して終了です。

発注時に気をつけたことは、次の記事で詳しく紹介していますので、そちらをクリックしてご覧ください。

当日は、ごましおと隣人との2名で立ち会って作業を見学するつもりが、大規模修繕の現場調査人も同伴で来てくれたから、見られへんかったわ。っていうか、現場調査人が来ること教えてくれてたら、聞きたいこととか準備できたのに。なんで、教えてくれへんねやろ。世の中、そんなん多ない?

現場調査人は、一級建築士で、経験も豊富なんかして、質問に対する回答が現実的で良かったわ。今回の大規模修繕で関係せーへん機械式駐車場とエレベーターのことまで教えてくれてん。『金食い虫で揉める』からやろうけど、聞けば聞くほど、震え上がるだけよ。震えててもしゃーないから、考えていかんとな。

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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