不安なのは、分からないからです|支出の把握で家計の不安を減らす
よっぽどの人でない限り、将来が不安ですよね?
将来の漠然とした不安、その多くは経済面ですよね?
では、なぜ不安なのか。それは、分からないからです。

…そうやねん。



わかってたん?!
つまり、分かれば不安は減っていくんです。
この7歩目で、しっかりとご自身の支出を洗い出せるように、準備をお願いいたします。
お金の踏ん張りどころは、ここです|支出の棚卸しで見える安心
自分が、何に・いくらお金を使っているのか。
これは、絶対に把握しなければなりません。
何をするにも、それが分からないと予測がつかないからです。
支出の見える化ツール|手書き・アプリ・エクセルの使い分け
支出の把握には、いくつかの方法があります。
手書きの家計簿は、記録することで意識が高まりやすく、アナログ派には根強い人気があります。
アプリは自動連携が便利で、続けやすいのが魅力です。
エクセルはカスタマイズ性が高く、自分に合った項目で管理できるのが強みです。
どれが正解ということはなく、自分が続けやすい方法を選ぶのがベストです。
次回の8歩目では、年間の収入と支出を入力するだけで、黒字・赤字の判定や概算予算が自動で計算されるエクセルを、無料でダウンロードできるようにしています。
興味のある方は、ぜひご覧ください。



エクセルは、あくまで目安やから。万能ちゃうで。



自分に合う項目に修正して、ええように使ってな。
生活防衛資金の試算|支出を把握する理由の一例
例えば、生活防衛資金なら、半年から2年分貯めることが推奨されています。
月いくらで生活できるのかを分からないと、計算できないですよね?



確かに。
2019年に金融庁が発表した報告書、『老後2,000万円問題』が話題になりました。
『老後30年間で約2,000万円足らなくなる』というものですが、試算条件があまりにも大雑把すぎて、参考になりません。



夫65歳、妻60歳の年金生活では、毎月5万足らんから、『5万×12カ月×30年=1,800万≒2,000万』みたいな感じやったっけ?
しかし、世間の動揺は大きいものでした。
例えば、一人暮らしで貯金1,000万を持っている65歳のAさんとBさんがいたとします。
二人とも年金ぐらしを始め、年金額は毎月手取りで15万円でした。



分かりやすさ優先な。家の修繕やら介護やら、大きい出費は無しでいくで。



「『状況で必要額は変わるから、各自でちゃんと計算せなあかん』って話をされるんやな」と思って、読んでいってよ。
Aさんは持ち家があり、毎月14万円で暮らせています。
Bさんは賃貸のため、毎月20万円かかります。
Aさんの30年後は、毎月1万円の余剰金があるため、『1万×12カ月×30年=360万円』となり、元からある1,000万円と合わせて、1,360万円のお金を持っていると予測できます。
Bさんは、毎月5万円の不足となるため、『5万×12カ月×30年=1,800万円』不足します。
元からある1,000万円を使っても、800万円たりません。
16年目の途中で、貯金が尽きるこが予測できます。



尽きるて。Bさん、大丈夫か?!
同じ一人暮らしで、同じ年金額をもらっていても、支出額が違います。
一方は余裕のある暮らし、もう一方は危機感しかない暮らしが予測されます。
人によって、将来必要となる金額は違います。
安心するために、自分の支出額を把握することは、絶対に必要なステップです。
ガンバりましょう。



支出の把握が、いちばん面倒くさいねん。



でも、いちばん重要やねん。
どんな支出があるのか、一般的なモノをあげていきます。
ご自身が支払っているモノを思い出すための、参考としてください。
また、支出を抑えることができないかも、併せて考えてみてください。
毎月の固定費
住宅
- 家賃
- 共益費
- 住宅ローン
- 管理費
- 修繕積立金
- 駐車場代
家賃の費用対効果はありますか?
整理収納でモノがなくなったのなら、もっと小さな家でも暮らせるのではないですか?



整理収納ができてないときは、1歩目から読むとええで。片づけた先には、明るい未来が待ってる!


運動不足なら、今より少し駅から離れた場所にして、強制的に歩く状況を作るのはどうですか?
健康にも近づけ、支出も抑えられて一石二鳥です。



大きすぎる家は、手間暇かかって大変や。



「使ってないところは無い!」と言える広さで十分。
無関心のマンション管理組合は、管理会社からカモと思われ、管理費や修繕積立金がどんどん上がる傾向にあります。
住民がマンション管理に関心をもつことで、管理費や修繕積立金を適正に保つことが大切です。



大規模修繕で、「お金たりへん!」ってなって、慌てるマンションは多いねんて。



管理会社は、「値上げする?一時金集める?お金借りる?どうする?」って言うだけやで。
管理会社に丸投げした結果、赤字に陥って大変な目にあったのは、ごましおです。
次の記事で、その怖さを書いてますから、分譲マンションにお住まいの方は、ぜひご覧ください。


車が必要な土地柄ですか?
公共交通機関が整っていて、自家用車には月2~3回しか乗らないようならカーシェア・レンタカー・タクシーの利用へ切り替えた方が、経済的かもしれません。



都会暮らしで、「あったら便利やから」程度の車は、ほんま贅沢。
通信費
- NHK受信料
- 固定電話
- スマホ
- インターネット回線
NHK受信料は、月払いよりも年払いの方が安くなります。
年払いにできるなら、年払いへ変更しましょう。
固定電話は必要ですか?



昔は、暗記してた電話番号って何件かあったよな。今は、自分の番号しか分からん。



スマホ落としたら、終わりよ。助け呼ぶにも、何にもわからへん。
スマホは大手キャリアですか?
格安スマホへの変更は、『普段の暮らしに影響がなく、費用対効果が高い』と有名ですから、検討してみましょう。
面倒なのは最初の変更だけです。
それを乗り越えれば、我慢しらずの節約となります。
wifi環境は必須ですか?



ahamoやったら月30ギガあんで。(2025年4月現在)
YouTube・ネットショッピング・ネット検索程度なら、wifi環境がなくても、ahamoをアクセスポイントとしてネットにつなぐことが出来る『テザリング』で事足りそうです。
ahamoの場合、30ギガを超えても、通信速度が最大1Mbpsになるだけですので、追加料金は不要でそのまま使えます。
YouTubeは1Mbpsになっても、普通に見ることができています。



ごましおは、ahamoで大満足。



外国で、そのまま使えるのもポイント高いわ。
保険料
給与から控除される社会保険(健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険)は除きます。
- 生命保険
- 医療保険
- 自動車保険
- 火災、地震保険
- ペット保険料
- 個人賠償責任保険
生命保険や医療保険は、過剰にかけてませんか?
保険を適正に見直し、浮いたお金で生活防衛資金を貯め、それが貯まったら投資へと回すのがおススメです。



自動車保険と火災保険は、必要やと思うで。
生命保険や医療保険などを毎月払いしている方は、会社の給与から保険料の控除ができませんか?
給与から控除されると『団体扱い』となり、僅かですが保険料が安くなる可能性があります。
保険会社に、団体扱いへの切り替えはできないのか相談してみましょう。
年払いが出来るのであれば、年払いにするのが団体扱いよりも安くなるようです。
日本の健康保険制度は、世界的に見ても非常に優れています。



いつまでもつんか、分からんけどな。
今は保険に入ってないけど、加入を考えているという人は、適正な補償になるよう注意してください。
過剰に保険をかけるのは、もったいないです。
サブスクや会員
- ネットフリックス
- アマゾンプライム
- スポーツクラブ
- 英会話スクール
- 絵画教室
毎月の支払いはしてるけど、利用していないなら解約しましょう。
ネットフリックスとアマゾンプライムと両方契約してる方は、本当に両方とも見てますか?
スポーツクラブを月に1~2回しか利用しないのであれば、会員ではなく都度利用や、自宅で筋トレ、外を走るなども検討しましょう。



ごましおは、家で筋トレしてるで。
新聞
電子版の検討をしましょう。
美容院
年会費の必要なクレジットカード
本当に必要ですか?



年1回使ったら無料ってやつ、あれイヤやわー。使ったか使ってないか覚えてないっちゅうねん。なめんなよ、51の記憶力。「こないだなー」の”こないだ”が、「8年前やないか!」って苦情でてんねん、こっちは。



開始日も分からんしな。「いつから1年やねん!」って、なんねん。
それに、こっちからすれば8年前は「こないだ」で正解やねん!
毎月の変動費
水光熱費
電気とガスをまとめると、安くなることが多いです。
検討してみましょう。



簡単やったで。
食費


安いからと買っても、腐らせてしまっては意味がありません。
冷蔵庫を整理して、何が入っているかパッと見てわかるようにしましょう。
雑費


同じものが残っているのに、「無い」と思って買ったりしてませんか?
モノを収納する位置を決めて、ムダに買わないようにしましょう。
病院
『歯には、1本100万円以上の価値がある』と言われています。
3カ月に1回、保険適用で歯科検診を受けていただくことをおすすめします。



最期まで、自分の歯でごはん食べたい。
こづかい
お家を片づければ、居住性があがります。
ごましおは、整理収納のおかげで家で過ごす方が好きになりました。
大人になって友達と遊ぶといえば、相場は美味しいモノを食べながらのお喋りですよね?
そうなると外食になりますが、大きな声で盛り上がりすぎては、周りの目が気になりますし、時間も気になります。



最近は、インフレで外食代が高いのなんの。
それなら家に来てもらい、みんなで持ち寄ったモノを食べれば経済的ですし、周りの目も時間も気にする必要はありません。
ぜひ、整理収納をガンバって、家に友達を呼んで遊びましょう。



この遊び方にして、「今月の小遣いあまってるやん!」ってなって、なんでか、あまった分をペイペイにチャージして、今月使った事にしてたな。



自分に対する”へそくり”らしいで。翌月以降のピンチに使うんやて。なんやそれ。



ほっといてくれ。
毎年、発生するもの|年払い支出を月割りで備える方法
年間の支出額が把握できたら、12で割って、毎月の給与で積み立てていくことをおすすめします。



ボーナスは簡単にカットされるから、月給の範囲内で生活するのがベストやな。
固定資産税
旅行
プレゼント
数年おきに発生するもの|車検・家電・更新料の積立設計
月割り額を求めて、毎月の給与で積み立てていくことをおすすめします。



ボーナスを、生活の赤字補填として当てにしてると、不況でカットされたとき困るで。
賃貸物件の更新料
車検代
家電等買い替え
大型家電は、約10年で買い替えと聞きます。
ひとり暮らしなら使用頻度も少ないので、それよりも長持ちになるとは思います。



ひとり暮らし始めて12年半やけど、買い替えたんはルンバだけやわ。
積立金額は、それぞれのモノを買ったときに、おおよその使える期間で月割りした金額を求めて、合計すれば出ます。
出ますけど、そんなこと出来る人は…ほとんどいないのでは?



世の中には、「なんで出来んの?」ってことを、軽々とやってのける超人がおるからな。ビックリするよな。
ごましおは、実家から出るとき、すべて新しく買いましたが、新築マンションに最初からついていた給湯器・食洗機・ガスコンロなどの金額は分かりませんでした。
とりあえず、「10年で100万円を目標にしよう」と、月8,000円ずつ積立を開始しました。
ちょっと積立金額が多いかなと思った時期もありますが、余裕があったため、補助金がでるとなった内窓を躊躇せず購入できました。
2025年8月19日追記:内窓は本当につけて良かったです。明らかに居住性はあがりました。興味のある方は、下の記事を、ぜひご覧ください。


また、20年も経てばキッチン・トイレ・お風呂のリフォームも必要になりますから、そちらに充てようかと思います。



今はインフレ時代になってきたから。リフォームを20年先と考えるなら、貯金よりも良質のインデックス投資にまわした方がええ気がするわ。
最後に|支出の把握が将来設計につながる理由
いまある不安は、杞憂に終わるものかもしれません。
まずは、自分のお金の使い道を把握しましょう。
それで、将来の不安が減れば良いと思いませんか?
「やばい!」という状況なら、今から対策して何とかしていけばいいだけですよね?
一度でもしっかりと支出を把握できれば、不思議と家計は引き締まります。



「え?これに、こんな使ってんの?」みたいな反省が、自分の中であんねやろうな。
支出の把握は、最初に1回だけじゃなく、ずっとフワッと把握していきましょう。
インフレや年金の増減など、状況は変わっていきます。
最初にした試算や対策だけでOKとはなりません。
将来設計は、定期的に確認して微調整していくことが大切です。
ガンバっていきましょう!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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